【ヅカめも】ファンクラブとはなんぞ?
宝塚歌劇が大好き!
とあるタカラジェンヌ=生徒さんが大好き!
…となると、おそらく誰もが頭に思い浮かべるであろう、「ファンクラブへの入会」。
宝塚歌劇には、公式ファンクラブ「宝塚友の会」があります。会員限定の先行抽選やイベントなどがあるほか、劇団が発行する月刊誌「歌劇」「宝塚GRAPH」の定期購読が出来る、公式グッズショップ「キャトルレーヴ」で割引を受けられる…特典盛りだくさんなので、コンスタントに公演を観に行くファンのほとんどは入会していると思います。
しかし、個々の生徒さんのファンクラブは公式には存在しません。
それは、宝塚歌劇の生みの親・小林一三先生が「生徒によってファンクラブの有無があると可哀想だ」という考えをお持ちだったからだとか。
なので、タカラジェンヌのファンクラブは全て「非公式」「私設」なのです。
今日は、そんなファンクラブについて掘り下げてみたいと思います。以下、ファンクラブのことを通称である「会」と呼ばせていただきます。
全員にファンクラブはあるの?
私設ファンクラブ(この記事では登録会のみを指します)は、全ての生徒さんにあるわけではありません。ある程度学年が上である、公演での役付きが良いなどの条件を満たしている方で、「会を立てよう」という意思のある方のみ持っています。何故なら、会を立てるとチケットノルマなどの「果たさねばならない責任」が出てくるから。男役に比べてファンの少ない娘役さんの場合、トップ娘役さん以外に会はありません。
男役さんだと、会を立ててチケットをたくさん捌くことはステータスであり、スターへの欠かせない一歩です。
ファンクラブの役目
ファンにチケットが行き渡るよう取り次いだり、ファンミーティングを開いたり、というのが一般的にイメージされるファンクラブ。しかし、宝塚のファンクラブはそれに加えて、生徒さんのお仕事をサポートする、マネジメントのような業務も担っています。
例えば、生徒さんが楽屋や舞台で必要とする消耗品や食事を差し入れたり、劇場やスタジオまで送迎したり。お世話になっている方やお店への対応なども会の仕事。これで非公式、多くの方がボランティアでお手伝いしているのだから…すごいと思いません?
ファンクラブを構成する人々
ファンクラブを構成する役には以下のようなものがあります。
1. 代表
ファンクラブのトップ。生徒さんの近くで身の回りのお世話をするほか、配席やチケット出しなどの業務を行います。
2. スタッフ
代表さんの指示のもと、さまざまな業務を行います。会員への送付物の作成、ガード整理、チケット出し列の整理、お茶会の運営、グッズ作成、差し入れの買い出し…公演中は、劇場近くに詰めていることも。
3. アシスタント
会によって違いますが、たくさん人手が必要なお茶会時やガード、チケット出しなどで、一部の会員がスタッフのサポートをします。必要に応じて召集されるため、メンバーは流動的であることも。
4. 会員
一般の会員さんです。ほとんどの方はここに属します。
代表、スタッフやアシスタントは、熱心なファンクラブ会員から選ばれたり、他でスタッフ経験のある方がスカウトされたりするようです。
「なりたい!」と言って誰でもなれるものではないので要注意。
ファンクラブに入ると、どんないいことがある?
1. 入り待ち、出待ちに参加できる
生徒さんが楽屋に出入りする際の入り待ち・出待ち。もちろんファンクラブに入っていなくても見ることは出来ますが、ファンクラブに入ると「ガード(生徒さんをギャラリーしている他のファンや一般の方から守ることを指します)」と呼ばれる形で入り待ち、出待ちに参加し、生徒さんにお手紙を渡すことができます。
なおこの「ガード」、参加中の行動にはかなり制限があるため、体力のない方や団体行動が苦手な方にはおススメしません。真冬の寒空の下、真夏の炎天下、私語も最小限にスマホも触れず、2〜3時間待つということも十分にあります。ご贔屓のためなら頑張れるわ!という方も、ご自身の体調とよ〜〜く話し合ってから参加しましょう。
2. 公演チケットの取り次ぎがある
応援している生徒さんの出演する公演のチケットを取り次いでもらえます。もちろん人気公演や初日・千秋楽などではお断りもありますが、プレイガイドや友の会抽選よりもチケットを手に入れやすいしくみになっています。
また会では、お土産(オリジナルの文房具、ハンカチ、雑貨、お写真など)付きの観劇会=総見が催されることも。
3. お茶会等イベントへの優先参加
「お茶会」とは、いわゆるファンミーティング。生徒さんを囲んで公演の話を聞いたり、ゲームをしたり、歌を聴いたり、人によっては記念撮影や握手会、直接お話ししたりも出来ちゃう…とっても楽しいイベントです。
ファンクラブに属していなくても参加はできますが、ファンクラブ会員になると案内が欠かさず送られてくるようになるため、「申し込むツテがない!」と慌てる必要なし。時と場合によっては「会員限定」という形で開催することもあります。
4. グリーティングガードやお礼状が貰える
公演終了後に「応援ありがとう」のメッセージを込めて送られる「お礼状」、年賀状、バースデーカード、サマーカードなど(それぞれの有無は会によって異なります)生徒さんの写真入りのハガキが貰えます。
会活動する上での注意!
楽しく活動する上で、守らなければならないルールがあります。
・生徒さんのプライベートに踏み込まない
全ての宝塚ファンにとって、タカラジェンヌは応援し、支え、見守るもの。生徒さんの守るべきプライベートを侵害することは絶対にあってはなりません。大好きな生徒さんが安心して舞台に立てるよう、適度な距離を保って応援しましょう。
・会を掛け持ちしない
複数のファンクラブを掛け持ちすることはNGです。
・チケット取次ぎのルールをよく理解する
ファンクラブのチケット取次ぎは、直前まで可否が分からないことがほとんど。また、お断りされた場合の返金は公演が終わってからされる、一度申し込んだチケットのキャンセルは出来ないなど様々なルールがあります。よく理解し、納得した上で申し込みましょう。
・会則、代表・スタッフの指示に従う
とにかくたくさんの人を一度に動かすことが多いため、一人でもルール違反をしたり、指示を聞いていないということがあると、周りに迷惑がかかったり、本人や他の会員、生徒さんに危険が及ぶこともあります。
如何でしょうか。
「会に入る」って、掛け持ちNGだったり、ルールがいろいろあったりして、意外と重たいことなんですよね。
でも、それだけの喜びや楽しさがある。同じ生徒さんを応援する仲間ができる。私が過去に会活動をしていた中で一番良かったなぁと思うことは、宝塚以外のことも話せるファン仲間ができたことです。
なお、会活動の仕方は人それぞれ。観劇、ガード共にほぼ皆勤!という熱心な方もいれば、入会して案内やグリーティングカードを貰うだけのゆるっと会員さんもいます。自分の生活スタイルに合わせて、無理せず応援しましょう。
会に入りたいな、と思ったら、生徒さんご本人に「入会したい」旨の手紙を書くと、案内を送ってもらえます。または、劇場でチケット出しをしている会スタッフさんの手が空いているタイミングを見て声をかけてみましょう。
【ニュース】明日海りおさん退団発表
先日、花組トップスター・明日海りおさんの退団発表がありました。
花組トップスター・明日海りお 退団会見のお知らせ | ニュース | 宝塚歌劇公式ホームページ
月組に居られた頃から拝見していた身としては、準トップスターという後にも先にもない特例人事により怒涛の役替わり公演を経験されたり、その後スター路線の同期が居る花組に異動になったり…早くからぐいぐい推されてきた割に、トップになるまでにものすごい苦労をされた方というイメージがあります。
いつかポキッと折れてしまうんじゃないか、と心配してしまったぐらい。
けれど、トップになられてからどんどん魅力を増していく姿は本当に眩しくて…今や、宝塚歌劇の人気ナンバー1スターとしての立ち位置を確立されましたね。
明日海さんが花組、ひいては宝塚歌劇にもたらしたものは、とてつもなく大きいように感じます。
昨日の会見ではご自身の言葉で語られた今の気持ちにじん、としました。ゆきちゃん(仙名彩世さん)が中心となってサヨナラショーを出来るように、退団をずらされたんですね。男役さんから娘役さんへのこんな愛の形。素晴らしいと思います。
また、花組への組替えを振り返り、「つらかった」と正直に仰っていたのも印象的でした。
今こうして組替えを乗り越えて立派な花組のトップスターとなり、組を育て上げ、卒業を前にしたからこそ言えるんだな、と。
あーなんだか…もう、すっごい寂しいです。
ずっと居てくれるものだと、どこかで思ってしまってました。そんなことあるはずないのに。
最後の公演は是が非でも観に行きたいなと思う所存です。
そういや横アリの先行画像がアップされていましたね。美、そのもの…間違いねぇ…
花組公演 『恋スルARENA』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
【ヅカめも】チケットを取ろう
宝塚を観に行くにあたり、欠かせないのが
「チケットを取ること」。
でもこれが一番難しかったりする。
人気公演のチケットを取ろうとしようものなら、間違いなく厳しい競争に巻き込まれてしまいます。
今日は思いつく限りの方法を挙げてみますが、100周年(2014年)以降の宝塚歌劇はむちゃくちゃチケットが取りづらくなっていますので、以下の方法で確実にチケットが取れるわけではない…ことを、どうか心に留めておいてくださいませ。
記載は「タイミングを選ばない(観たい!と思ってすぐチケットを買い、すぐ観られる)順」です。
ギリギリに思い立ったら!
当日券
本公演(宝塚大劇場、東京宝塚劇場公演)ならこの手もあり!2回公演の日は朝9:30、1回公演の日は10:00から劇場チケットカウンターにて当日券を発売します。
まぁ当日発売分のチケットは枚数が少ない上、座席券を取るにはかなり早くから並ばなければならないため、時間と体力のある方向け。別箱公演や貸切公演など、当日券が全く出ない公演も多いので、チャレンジする前に公式HPの当日券情報を必ずチェックしましょう。
ちなみに、日付が変わる前や深夜から並ぶのはNG!長時間並ぶ場合は、レジャーシートや折りたたみイスなどを持参するのがベターです。単純に、立ちっぱなしだと脚が死にます。
お手軽さならこれ!
一般前売り
公式Webチケットサービス、各プレイガイド(ぴあ、イープラス、ローチケなど)にてチケットを購入できます。なんやかんやで手数料はかかるものの、会員登録は無料なのでビギナーさんにはおすすめ。公式に至っては、QRコードでの直接入場や劇場にある自動発券機での発券を選択すれば手数料はかかりません。
「一般前売り」ですので公演前日でもチケットが残っていれば購入できますが、人気公演や土日のチケットは一般前売り初日(公演初日の約1ヶ月前)に売り切れる(というか瞬殺する)ことがほとんど…発売初日、サイトにはりついて取るぐらいの覚悟で頑張りましょう。
なお、劇場チケットカウンターや電話でも前売りを利用できますが、一般前売り初日に全席完売した場合の販売はありません。注意しましょう。
プレイガイドユーザーなら利用できます
プレイガイド先行抽選販売
公演初日の約1ヶ月半前に、各プレイガイドの先行抽選販売が行われます。当選した場合の手数料は1,000円弱くらいかかりますが、運良く当たればとても楽に取れる方法です。いつが入力期間なのかはプレイガイドによって違うので、会員登録を済ませた上、こまめにチェックを。
安心安全の公式だよ
宝塚友の会
泣く子も黙る宝塚歌劇公式ファンクラブ・宝塚友の会では、会員限定の先行販売を行っています。本公演の場合、公演初日の約2ヶ月前に
第一抽選(全日程のSS席、新人公演、千秋楽が対象)
第二抽選(第一抽選の対象座席以外)
先着順(友の会が持っている枠を先着順で販売)
の3段階で購入可能(それぞれ別日程で実施)。
入会金1,000円、年会費2,500円(Web会員は1,500円)がかかりますし、実際のところ私も先行抽選は年に1、2回しか当たらないのが現状でして…最近の発表では、会員数が95,000人を数えたのだそうで。そりゃ当たらんわけだ。
とはいえ、チケット以外にもトークイベントやグッズショップでの割引など特典がありますので、ファンには外せないところですよ。なんてったって公式。
なお、チケット申し込みには友の会カード(会員証)が必要になりますが、発行まで2〜3週間程度かかった気がしますので、お目当ての公演の3ヶ月前くらいまでには入会を済ませておいたほうが安心です。
情報収集がカギ
各社の貸切公演
宝塚歌劇団を運営する阪急電鉄つながりで阪急交通社の貸切、そして三井住友VISA、セディナ、JCBなどのカード会社貸切、他にもローチケや読売ファミリーの貸切など…この公演のチケットを入手しよう!というわけです。
(学校団体など、一般からの応募を受け付けていない貸切もあります)
この方法で大変なのが情報収集。なんせ申し込む窓口や方法がその貸切ごとに違うのです。阪急交通社の貸切の申し込み(チケット+ホテルや食事のプランもあり)は約2ヶ月半前くらいまで…カード会社のはもっと早くて、4ヶ月前くらいかな。概要は各社サイトチケット関連ページに記載があります。
常にアンテナを高くして、忘れずに申し込みをする根気があるならば…他の方法より早く、効率よくチケットを入手出来るということもあり、おススメの方法です(その割に詳しく書いてなくてすみません)。
あと、「◯◯を買って歌劇のチケットを当てよう!」系の貸切なら、当てればチケット代無料で観られます。お〜いお茶とか、加美の素とか。
コアな方向け
生徒のファンクラブ
タカラヅカを観てるうちに、◯組のだれそれさんのファンになっちゃった!彼女をずっと応援し、彼女の出る公演をこれからも観ていきたい!というのなら、そのスターさんのファンクラブに入るのも1つの手です。
宝塚の個人ファンクラブ(非公式)は
・ファンクラブのさまざまな規律
・掛け持ち厳禁という暗黙のルール
を守れる方向けではありますが、入会すると、応援するスターさんが出演する公演のチケットを取り次いでいただくことができます(入会方法などについてはまた別の記事にて)。
なお、ファンクラブが無いタカラジェンヌについてもチケットの取り次ぎをしていることがありますが、あくまで日頃から応援してくれている自分のファンやお知り合い向けです。
こんな感じです。
これなら頑張れる!という方法はありましたでしょうか?
他の演劇やライブと異なり、チケットを入手する方法がしこたまあるのが宝塚。正直、「どの方法がいちばん確実か、コスパが良いか」はその人によって違うんです。ただ、確実な方法になればなるほどお金もかかるんですよね…
あと、「買った人から譲り受ける」ルートとして「サバキ」と「おけぴ」を挙げておきます。
どちらも売り手が「都合で観られなくなった、チケットが余った」場合の非常手段ですが、ダフ屋さんと違って定価での譲渡が基本となっていますので「転売禁止」ルールには触れないかな。先人の皆さんが解説しているサイトなどもありますので、良かったら検索してみてください。
【ヅカめも】スターシステムって?
宝塚歌劇において最も特徴的で、唯一無二だと思うもの。それが、独特のスターシステムです。
他のミュージカルや演劇の舞台では、公演が行われるごとに演者が変わります。それはもう、メインキャストからアンサンブルまで。ところが、宝塚歌劇は昨日の記事(【ヅカめも】組が5つありまして - すみれの花咲くダイアリー)でも触れたとおり「組」が基本単位ですから、退団や入団、組替えなどで入れ替えがある以外、メンバーは変わりません。そして、本公演の主演を務めるトップスターも代が変わるまで固定です。これがスターシステム最大の特徴。
それ以外にも、いろんなルールがあります。
トップスター、トップ娘役
スターシステムが確立される前(何十年も前になります)はダブルトップ制などもありましたが、現在は各組にトップスター(男役)とトップ娘役が一人ずついます(トップ娘役に関しては時たま不在の場合もあり)。そして、在任中は出演するすべての公演で主演およびヒロインを務めます。
Q.「トップスター」の条件は?
まず大前提として、宝塚歌劇の公演は、ディナーショーや一部のコンサート等を除き、全ての公演の主演を男役が務めるため、男役であること。
そして、人気・実力・スター性ともに認められた人であることも大切です。若手の頃から研鑽を積み、別箱や新人公演での主演の機会を与えられ、競争に勝ち抜いてきた方だけが、約400人いるタカラジェンヌの中でたった5人しかいない、まさにトップ=頂点を極められるのです。
もちろん、トップスターになることだけが全てではありませんが…自分の応援しているジェンヌさんがトップになって喜ばないファンはいないでしょう。
Q.「トップスター」って入団して何年くらいでなれるの?
宝塚には「男役10年」という言葉があり、ある程度年数を重ねてはじめて男役として自然な振る舞いができる、というのがセオリー。従って、組を代表するトップスターも入団10年目以降で就任する方が多いです。かの有名な元月組トップスター天海祐希さんは、なんと入団7年目に就任。当時でも異例中の異例でした。
Q.「トップスター」が交代することはないの?
トップスターの地位に就いた方が退団するまで、誰か別の方へ交代することはありません。
Q.「トップ娘役」はどうやって選ばれるの?
宝塚歌劇の人事は男役さん優先。主演は男役だし、ファンからの人気も男役の方が高いからです。
だったらトップ娘役は誰でもいい?
→それは違います!!!!!
時にはトップスターさんをかすみ草のように引き立て、時には一人で場面を成立させ、美しさ可憐さでお客さんを魅了する。舞台を成功させる上で、めっっっっちゃ大切な立場なのです。
10年以上のキャリアが通常とされるトップスターとは違い、娘役トップは早ければ入団2〜3年目くらいで就任します。よって、トップスターより上級生が就任することはまずありません。
選ばれる上で大切なのは実力、容姿、華やかさ…また、特別に重要視されるのが、隣に立つトップスターとの相性。トップコンビはどちらか、もしくは両方が退団するまで固定ですので、二人の持ち味や舞台でのバランスをよくよく考えられた上で決定されるのです。
Q.トップスターやトップ娘役はどうやって発表されるの?
ファンへのお知らせで最も早いのが宝塚歌劇公式ホームページでの発表。その後専門チャンネルや宝塚が発行する雑誌で扱われる他、新聞各社などでも取り上げられます。ホームページでの発表の文面はこんな感じ。
●組 次期トップスターについて
この度、●組次期トップスターに●組の✴︎✴︎✴︎✴︎が決定しましたのでお知らせいたします。
なお、新トップスターとしてのお披露目公演は、□年□月□日に初日を迎える●組□□□公演『□□□』となります。
(トップ娘役も同時就任の場合は、同時に発表されます)
別箱での「プレお披露目公演」にてトップスターとして最初の舞台に立ったあと、大劇場・東京宝塚劇場での本公演、いわゆる「お披露目公演」にて初めて「ナイアガラ付きの一番大きな羽根」を背負ってパレードの大階段を降ります。ファンにとっては感動の瞬間です。
二番手男役スター
トップスターの下はどうなってるのかと言いますと、それはもちろん美しいピラミッド状になっております。そして、すぐ下にいるのが二番手男役スターです。
お芝居ではトップスターに相対する敵、親友など常に「2番目に目立つ役」を務め、ショーの群舞でもばっちりトップスターの隣のポジションにいるのが二番手スター。
実のところ、正統派ヒーローを演じることがほとんどなトップスターよりも、悪役やおじさんなど幅広い役が回ってくる二番手時代の方がオイシイ!というファンもいたりして。
三番手スター
男役の中で3番目の立ち位置です。組にもよりますが、このあたりまではだいたい固定。
あれ、娘役は?と思うかもですが、男役にはトップ→二番手→三番手と明確な番手があるのに対し、娘役の役付きは公演によって流動的です。ただ、新人公演や別箱のヒロイン・ヒロインに準ずる役を務める娘役は、当然本公演での役付きも良く、「娘役スター」と評価されます。
別格スター
「トップスターにはならないだろう…けどあの人、カッコいい!!素敵!!」というのが別格スター。比較的上級生がこう呼ばれます。脇を締める演技派や他にはない個性を放つスターなど…公演になくてはならない存在。
宝塚歌劇の世界はスターシステムが全てと言っても過言ではないほど。ひとつの組の公演やメディア露出をじっくり見ていると、下克上があったり「あ、◯◯さんとうとう3番手になったんだな」と分かる瞬間があったりするんです。
ファンは、応援するジェンヌさんの昇進・活躍を自分のことのように喜びます。役付きが思うようにいかなかったときの悔しさも然り。運命共同体のようなものですよね。
ここが宝塚歌劇のファンが途絶えない理由かな、と個人的には思っています。
【ヅカめも】組が5つありまして
寒いような暖かいような日々が続いておりますが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
今日は、「組」の話をしたいと思います。
わーい!わーい!
宝塚歌劇団は、「花」「月」「雪」「星」「宙(そら)」の5つの組と、スペシャリスト集団「専科」から構成されています。
どこにも属さないタカラジェンヌはいません。
専科以外の各組にはそれぞれ80名程度が所属。
本公演には全員で、別箱の公演にはチームで分かれて出演します。
とある組のスケジュールを抜き出すと、
1月「大劇場公演」(全員出演)
2月「東京宝塚劇場公演」(全員出演)
3月~4月 お稽古
5月「全国ツアー公演」(半分出演)、「シアタードラマシティ公演」(半分出演)
といった具合です。
※別箱公演だと下級生さんがお休み(出演メンバーに入れない)、ということもありますが、ここはざっくりと。
各組には「トップスター(男役)」と「トップ娘役」がそれぞれ1名ずつおり、本公演での主演を務めます。このポジションはそれぞれ、就任されてから退団されるまで固定。演目ごとに演者やチームが変わる外部ミュージカルとの大きな違いですね。
スターシステムについてはまた改めてご紹介したいです。
各組にはそれぞれ異なる歴史と個性があります。頂点におられるトップさんによっても雰囲気は変わるのですが、これまたざっくりといきますね。
花組
宝塚歌劇団の中でもっとも歴史の長い組。宝塚らしい、「男らしい男役」と「寄り添う娘役」を誇りを持って確立しています。歴代トップスターにはダンサーが多かったこともあり、「ダンスの花組」と呼ばれることも。
現在のトップスターは明日海りお(あすみ・りお)さん、トップ娘役は仙名彩世(せんな・あやせ)さん(2019年4月に退団予定、その後継は華優希(はな・ゆうき)さんが内定)。甘いマスクと高い演技力、まろやかな歌声を持つ超人気スターの明日海さんを、成績が良すぎて伝説になったスーパー娘役・仙名さんが隙なく支えるナイスコンビ。華やかで大人な雰囲気があります。
月組
花組と同時に出来た組。地に足のついた芝居が魅力で、古くから「芝居の月組」と言われてきました。都会的でクールな男役に、きりりとした強めの娘役が多いのも特徴。
現在のトップスターは珠城りょう(たまき・りょう)さん、トップ娘役は美園さくら(みその・さくら)さん。二人とも比較的身長が高く、スケールの大きいコンビです。現在は珠城さんが5組のトップスター中で最も下級生ということもあり、落ち着いた中にもフレッシュな勢いがあります。
雪組
宝塚大劇場の開場とともに設立された、3番目の組。日本物の作品を上演することが多く、「和物の雪組」と言われています。めっちゃ下級生でも一人で袴や着物をささっと着られるとか、やたら殺陣がうまいとか…組替えしてきた人が驚くこともあるそう。
現在は望海風斗(のぞみ・ふうと)さんがトップスターを、真彩希帆(まあや・きほ)さんがトップ娘役を務めています。なんと言っても、このお二人の魅力は「歌」。お二人揃って宝塚でも屈指の歌手であり、公演ごとに見事な歌唱を聴かせてくれます。
星組
4番目に設立された組。ゴージャスで存在感のあるスターを多く輩出し、「コスチュームもの(スーツではなく、時代ごとの華やかなドレス、軍服や宮廷服などを身につける公演)の星組」とも言われています。
現在のトップスターは紅ゆずる(くれない・ゆずる)さん、トップ娘役は綺咲愛里(きさき・あいり)さん。美しいビジュアルと関西仕込みのユーモア(お二人とも関西出身ですが、特に紅さんは超のつくコメディエンヌ)のギャップが大きな魅力のお二人ですが、2019年10月に揃って退団されることが発表されました。夢の時間は有限なのです…。なお、次期トップスター・トップ娘役は未発表。今、タカラヅカファンが気になっていることの一つです。
宙組
1998年に設立された、最も新しい組。長身の男役が多く所属し、スケールの大きい舞台が特徴です。また、公演時のコーラスが美しいことに定評があり、「コーラスの宙組」とも言われます。
現在はトップスターが真風涼帆さん、トップ娘役が星風まどかさん。男役らしいきりりとした顔立ちで長身の真風さんに、かわいらしい丸顔の星風さんの並びがとてもバランスよく、タカラヅカらしいコンビです。
専科
上記の5組に加え、各公演へ特別出演という形で参加するのが専科。歌や芝居などに秀でた比較的年長のタカラジェンヌが所属し、舞台に深みを与えてくれます。
また、「トップオブトップ」轟悠(とどろき・ゆう)さんも専科の所属。元は雪組のトップスターでいらしたのですが、その後専科に移動し、現在もタカラジェンヌとしてトップスタークラスで活躍されているという異例の経歴をお持ちです(トップスターとトップ娘役は通常、数ヶ月~数年務めたのちに後進に地位を譲る形で退団します)。ご本人の主演公演以外、基本的にイベント等でしかお目にかかれないのですが、まさに男役の美を体現されたようなお方。生きる伝説。そんな感じです。
各組には個性あふれるタカラジェンヌが所属しているため、組カラーはあくまでイメージですが…やはり上級生から下級生へ継承されているものがあるのか、「●組っぽい!」と思う瞬間は必ずあるような。あなたのお気に入りの組はどちら?
【ヅカめも】宝塚ってどこで観られるの?
「宝塚ってどこで観られるの?」
ヅカヲタさんなら一度は聞かれたことがあるであろうこの質問。でもこれ、一言で答えるなら「わりとどこでも観られるよ」。
というのも、宝塚って全国ツアーを年に数回やってたりするし、最近は全国の映画館で行われるライブビューイングで楽しむなんて方法もあるんですよね(チケット取れるかどうかはまた別にして…)。
そこで、2019年3月現在、宝塚歌劇を観られる場所をまとめてみました。公演の頻度やチケット料金、チケ難度(チケットがどれだけ取りにくいか)なども主観ではありますが記載しています。
公演ごとに状況が大きく変わりますので、参考にする程度になさってください。
なお、宝塚の公演は1幕、2幕あわせて2時間半の上演時間に幕間休憩30分を含めた合計3時間を1回とするものが多いです。
目次
- 宝塚大劇場
- 東京宝塚劇場
- 宝塚バウホール
- 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
- 梅田芸術劇場メインホール
- 日本青年館ホール
- 博多座
- TBS赤坂ACTシアター
- 東京国際フォーラム ホールC
- 東急シアターオーブ
- KAAT神奈川芸術劇場
- 全国ツアー
- その他の劇場
- (番外編)ディナーショー
- (番外編)映画館でのライブ中継
- (番外編)タカラヅカ・スカイステージ
宝塚大劇場
座席数:2,550席
チケット料金:SS席12,000円、S席8,300円、A席5,500円、B席3,500円、当日B席2,000円
公演頻度:ほぼ毎日公演(水曜休演日)
チケ難度:★★ (平日なら取れるかも)
リンク:宝塚大劇場・宝塚バウホール | 宝塚歌劇公式ホームページ
なんといってもまずはここ!宝塚歌劇団の本拠地です。専用劇場ですので、大階段や銀橋、ミラーボールなどタカラヅカのエッセンスが詰め込まれた空間になっています。
5組が1ヶ月交代でほとんど切れ目なく公演しているため、「行けば何かしらやってる」のが大劇場。貸切公演でなければ当日券も必ず出ますし、比較的チケットは取りやすいかと思います(なお、1ヶ月間の公演中に、入団7年目までの若手メンバーのみで同じ演目(芝居のみ)を演じる「新人公演」が行われますが、こちらはプレミアチケットです)。
大劇場及び周辺の街並みは歌劇の町らしいメルヘ〜ンなつくりで、シャンデリアがきらめいていたり、タカラジェンヌが普通にその辺りを歩いていたり、お店にサイン入りポスターやハガキが飾られていたりとまさに「ヅカヲタの聖地」。ぜひ空気を感じに行ってみてください。
東京宝塚劇場
場所:東京都千代田区有楽町1-1-3
座席数:2,065席
チケット料金:SS席12,000円、S席8,300円、A席5,500円、B席3,500円、当日B席2,500円
公演頻度:ほぼ毎日公演(月曜休演日)
チケ難度:★★★★(かなり厳しい)
宝塚大劇場で1ヶ月上演した組・演目・キャストは、必ずそのまま2つめの本拠地「東京宝塚劇場」へ持ってきます。この2箇所での公演がセットで「本公演」と呼ばれています。劇場の構造や公演期間は大劇場とほぼ同じで、新人公演もあります。
都心に建っていることもあり、大劇場よりずっと都会的な雰囲気。仕事帰りにも立ち寄れる便利な立地のせいか、単純に人口の問題なのか、大劇場よりも格段にチケットが取りにくいのが悩みどころです。
宝塚バウホール
座席数:526席
チケット料金:全席5,000〜6,300円(5,300円が主)
公演頻度:14日間×年6回程度
チケ難度:★★★★(かなり厳しい)
リンク:宝塚大劇場・宝塚バウホール | 宝塚歌劇公式ホームページ
宝塚大劇場に併設された小劇場で、トップスター以外の主演する公演やコンサート形式の公演などが行われます。
宝塚!と言ってイメージされる大きな羽根や大階段などの演出はなく、芝居のみの公演が行われることも多いため、少し宝塚の世界に慣れた方向けですね。大劇場よりずっとコンパクトなので、演者をより近くに感じられて好き!というファンは多いです。私も大好きな劇場です。
ちなみに、宝塚歌劇の公演を行っていない期間は外部にも貸し出しされています。
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
座席数:898席
チケット料金:全席7,800〜8,800円
公演頻度:10日間×年3回程度
チケ難度:★★★(頑張ればなんとか)
若手スターの育成がメインであるバウホールより、上位のスターが主演する公演によく使用される劇場です。
梅田芸術劇場メインホール
座席数:1,905席
チケット料金:S席8,800円、A席6,000円、B席 3,000円
公演頻度:14日間×年2回程度
チケ難度:★★★(頑張ればなんとか)
トップスター主演の海外ミュージカルなど、集客が見込まれる公演で使用される大きめの劇場。ファンにとっては、年1回各組からスターが出演するビッグイベント「タカラヅカスペシャル」の会場としておなじみですね。
日本青年館ホール
場所:東京都新宿区霞ヶ丘町4-1
座席数:1,249席
チケット料金:S席6,800円、A席5,000円
公演頻度:10日間×年2回程度
チケ難度:★★★★(かなり厳しい)
リンク:日本青年館ホール
宝塚バウホール公演や梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演と同じ演目を東京で上演する際、よく使用される劇場です。
博多座
座席数:1,454席
チケット料金:A席8,800円、特B席7,800円、B席6,200円、C席4,000円
公演頻度:25日間×年1回程度
チケ難度:★★(平日なら取れるかも)
リンク:福岡の演劇専用劇場 博多座
歌舞伎上演がメインの劇場で、とても見やすく綺麗な劇場。お土産などの売店も充実していて、とても楽しく過ごせます。
TBS赤坂ACTシアター
場所:東京都港区赤坂5-3-2 赤坂サカス内
座席数:1,324席
チケット料金:S席7,800〜8,800円、A席5,000〜6,000円
公演頻度:20日間×年1,2回程度
チケ難度:★★★(頑張ればなんとか)
日本青年館ホールよりキャパ広めの東京の劇場。じっくり観たいお芝居作品などを上演することが多いです。
東京国際フォーラム ホールC
場所:東京都千代田区丸の内3-5-1
座席数:1,502席
チケット料金:S席8,800円、A席6,000円、B席3,000円
公演頻度:14日間×年1回程度
チケ難度:★★★(頑張ればなんとか)
リンク:ホールC | 東京国際フォーラム
宝塚歌劇においては、関西の梅田芸術劇場メインホールと似た扱い。1本物ミュージカルをやることが多いです。有楽町の東京宝塚劇場とはお近くの立地ですが、こちらは他にもホールがあるためかなり広々した作りですね。
東急シアターオーブ
場所:東京都渋谷区渋谷2-21-1
座席数:1,972席
チケット料金:S席8,800円、A席6,000円、B席3,000円
公演頻度:20日間×2,3年に1回程度
チケ難度:★★★(頑張ればなんとか)
リンク:https://theatre-orb.com/s/
宝塚歌劇では海外ミュージカルや二次元舞台化など、話題性の高い作品を上演している、かなりキャパ大きめの劇場です。
渋谷駅直結「渋谷ヒカリエ」の最上階にあり、お買い物やグルメも一緒に楽しめます。
KAAT神奈川芸術劇場
場所:神奈川県横浜市中区山下町281
座席数:1,200席
チケット料金:S席7,800〜8,800円、A席5,000〜6,000円
公演頻度:7日間×年1回程度
チケ難度:★★★(頑張ればなんとか)
リンク:KAAT 神奈川芸術劇場
日本青年館ホールが建て替え中で使用出来なかった期間に使われ始めました。ここ単独の公演というものは無く、梅田芸術劇場シアタードラマシティと同じ演目を続けて上演しています。
全国ツアー
場所:会場による
座席数:会場による
チケット料金:会場による
公演頻度:20日間×年3回程度
チケ難度:会場による
日本全国の劇場を回って公演します。演目も組もさまざまですが、初めての方も楽しめるようTHE 宝塚!なものを上演することが多いので、近くに来ることがあればぜひお友達と観に行っていただきたいですね。
なお、宝塚歌劇団が定期的に公演を行なっている近畿と関東では公演が少なめです。
その他の劇場
文京シビックホール、豊島区立芸術文化劇場、舞浜アンフィシアター、日本武道館など…
今年はなんと、横浜アリーナ(!!!)でのコンサートも予定されています!
(番外編)ディナーショー
チケ難度:★★★★★(存在するのか怪しい)
人気スターを中心とした5名程度が出演するディナーショーを、ホテルで不定期開催しています。関西では宝塚ホテル、関東では第一ホテル東京、パレスホテル東京など。
フレンチのフルコースが出て、その後1時間半程度のショーを観ます。お値段は25,000円前後とお高め。
(番外編)映画館でのライブ中継
チケ難度:★(会場にもよりますが、結構取れます)
公演の千秋楽など、チケットが取りにくい公演では全国の映画館でライブ中継が開催されることがあります。座席券は4,600円。今後の開催スケジュールはこちらをどうぞ。↓
(番外編)タカラヅカ・スカイステージ
ファンにとっては有り難すぎる、宝塚歌劇専用チャンネル。スカパー!や、一部ケーブルテレビで視聴できる有料放送です。
とれたての情報をタカラジェンヌが伝えてくれる「タカラヅカニュース」は毎日放送、タカラジェンヌが公演への想いを語るトーク番組やスターの素顔に迫る企画、過去の公演映像などなど…舞台を観に行く時間の余裕がない時にも、月3,000円ほどで常にタカラヅカに触れていられる…ヲタ生活には欠かせないコンテンツです。
ビギナーさんにオススメしたいのは、やはり宝塚大劇場及び東京宝塚劇場での本公演。タカラヅカならではの華やかな衣装や舞台装置、フィナーレなど、まずは押さえていただきたいところです。
宝塚や東京まで行けないよ!という方には全国ツアーをオススメ。本公演より規模は小さくなりますが、華やかなショー付きの公演をやります。運が良ければ客席降りでタカラジェンヌと触れ合うこともでき、楽しめること間違いなし!
これらを観て、タカラヅカの世界をもっと深く味わいたい!と思ったら、その他別箱の公演もチャレンジしてみてくださいね。
【ヅカめも】タカラジェンヌって?
「宝塚歌劇ってなんぞ?」
そんな目線で、いろんな事柄を勝手にご紹介してみたい!【ヅカめも】カテゴリ、はじめます!
おもにビギナーさん向けの内容になると思いますが、「?」なことがあればどうぞ突っ込んでくださいませ…では、スタート!
今日は、宝塚歌劇団の団員=タカラジェンヌについておしゃべりしてみようと思います。
昨日の記事で初舞台生のお話をしましたが、タカラジェンヌは皆こんな感じでキャリアを重ねます。
宝塚音楽学校(劇団員の養成所)に入学
例年倍率25倍前後という、とっっっても狭き門。入学試験は毎年3月にあり、受験できるのは中学卒業時〜高校卒業時まで…チャンスは最大4回なので、1回で受かる子もいれば4回目にやっと合格を掴み取る子もいて、そりゃもうドラマが詰まりまくりなのです。
歌、踊りなどの実力(もちろん伸びしろは考慮されます)に加え、容姿、口跡、動作、態度、華やかさなど舞台人としての適性を審査され、40名が晴れて"タカラジェンヌ"への切符を手にします。
毎春、関西のニュースでは合格発表の様子が取り上げられますね。
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音楽学校 2年間(予科・本科)
舞台人としての基礎を身につけるべく、2年間の厳しいレッスンが始まります。学校は宝塚大劇場の隣にあるため、多くの生徒が親元を離れ、専用の寮に住み込んで通います。
カリキュラムにはタカラジェンヌになるためのいろはが詰め込まれており、1年目(予科)には早朝から学校内をお掃除するなどの「しきたり」も。大変だけど、同期みんなで協力して乗り越える!絆がここで生まれます。えぇ、この絆が大好物です。
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宝塚歌劇団に入団
2年目(本科)を修了すると、晴れてタカラジェンヌに!初舞台生として春の宝塚大劇場公演に出演し、口上(ご挨拶するメンバーは日替わり)とロケット(ラインダンス)を披露します。タカラヅカファンは毎年これがとっても楽しみ。同期全員が揃って同じ舞台に立つのはこれっきりだし、みんな初々しくてキラキラしていて…親でも師でもなんでもないんだけど、彼女たちの頑張りや喜びをひしひしと感じて、とりあえず泣きます。
今年の初舞台公演はこちら。
宙組公演 『オーシャンズ11』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
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組配属
1ヶ月間の初舞台公演を終えると、花・月・雪・星・宙(そら)の5組に7、8名ずつ配属されます。誰がどの組に配属されるかは、各組の現状に応じ、成績のほかさまざまな点を考慮して決められるようです。
ちなみに過去には「組回り」と言って「1年目は組に所属せず各組に出演する」武者修行的なシステムが設けられていたこともありましたが、今は無くなっています。
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組子として公演に出演
5組それぞれに配属されると、本格的にさまざまな公演に出演します。
基本的に公演は組ごとに行うため、他の組と舞台で共演することはほとんどありません。
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キャリアを積む
公演に出て、実力や人気が認められると役付きも上がる…「スター」になるわけです。もちろんこのあたりは人によってさまざま。スター「路線」に乗ってどんどん出世していく人、脇を固める役者として力をつける人、と思っていたら急に大役に抜擢される人…次の目標を見つけて早くに退団していく人ももちろん居ます。
なお、入団して7年間は新人公演(本公演と同じ演目を、公演中に一度だけ若手メンバーのみで演じる)に出演します。新人公演で主演やヒロインを掴み取るのはスター路線の証。評価が高ければ、次の公演での役付きや組での位置も上がります。
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組替え(一部のみ)
入団してそれぞれの組に配属されると、その組の先輩後輩(上級生、下級生と呼びます)そして同期と共に舞台をつくり、劇団員としての経験を積んでいきます。組とは、もはや家族のようなもの。
ところが、花から月へ、のように他の組へ異動=組替えをするケースがあるのです。もちろん栄転であることも多いのですが…愛着を持っていた組とさよならするわけですから、本人も送り出す側もそりゃー寂しいのですよ。ファンからすれば、新しい組み合わせが見られる楽しみはありますが…普通の会社の人事異動とは一味違った、一大イベントなのです。
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退団
次に挑戦したい目標が出来た、やりきったと思えた、結婚する…理由は様々ですが、本人が決めたタイミングで宝塚の世界を卒業します。
卒業する公演の千秋楽には、タカラジェンヌの正装である「紋付と緑の袴」をまとい、大階段のセンターを一人で降りてご挨拶します(5年目までに退団する場合、大階段は降りません)。晴れ晴れとした笑顔でご挨拶する退団者は、タカラジェンヌの美しさを凝縮したように感じられて…胸が熱くなる瞬間です。
補足ですが、ごくわずかに「本公演以外で退団する人」「公演ではないタイミングで退団する人」もいます。
如何でしょうか。
基本的な流れを書いただけですので、「何年目にどうなった」は本当にそのタカラジェンヌによって様々。1年目で退団したり、トップスターになったり、専科へ異動したり、組長になったり…人生と同じく、タカラジェンヌの数だけ"ジェンヌ生"があるんですよね。
ともあれ、10代のうら若き頃から卒業するその日まで、愛する宝塚の世界にありったけの時間を捧げ、華やかなステージの裏で血の滲むような努力を重ねているのは皆同じ。
みんなのおかげでこんな楽しい思いが出来ているんだよ…本当にありがとう!タカラジェンヌ万歳!
(思いの丈が溢れすぎました。いきなりボリューミーな記事ですみません)